愚痴や不満ばかり言う人は、いずれ人から敬遠されるようになるものですが、ご本人にとって「本当に言いたいのは愚痴ではない」ということもあります。
ご自身の不遇な環境を嘆く言葉の裏に
・自分は正しく、間違っているのは周囲であると認めてほしい欲求
・間違っている周囲の人や環境を正しいものに変えたいという怒り
・こんなひどい環境に置かれている私は、とてもかわいそうという思い
などが隠れていることもあります。
また、「目の前にいるあなたに、共通の話題を出して、話を盛り上げたい」と思うあまりに、共通の知人の愚痴や不満、ばらしてはいけない秘密の暴露、などをしてしまう人もいます。
他の人からの愚痴や不満をすべて受け止める必要はありませんし、ご自身の身を守るために距離をとったほうがいいときもあります。
しかし、ご家族など身近な人の愚痴や不満が急に増えてきたときは、不満そのものを解決しようとする努力の他に、
「本当に言いたいのは、変えたいのは何なんだろう?」
という観点で、言葉の裏にある承認欲求、怒り、悲しみ、あるいは共通の話題を出してあなたを楽しませたいという(的外れではありますが)サービス精神などを、一度読み取ってみてもいいのかもしれません。
以上のことは、私がライターとしての取材やコンサルタントとしての活動で得た学びです。
取材やコンサルティングは、特殊能力や特別なノウハウがある人だけができるのではなく、訓練次第で誰でもできるようになります。「仕事の時だけ人の話を真剣に聞く」のではなく、日常生活でも常に「人の話を聞く」という姿勢を持ち続けることが大事だと、考えています。
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